今回ご紹介するのはラジコンのサーボです。
サーボは受信機から送られてきた信号を機械的な動きにかえる役目をします。
サーボの箱の部分にはモーターが内蔵されており、受信機からの信号によってサーボモーターが回転する向きやスピード、時間が決められ、サーボホーン(上の画像で言えば一番上の出っ張ってる部分)を動かします。
これにより電動カーの場合はハンドルの役割をして、左右方向に進めることができます。
命令に対して、忠実に動く機構という意味で名付けられたそうですよ♡
サーボには、デジタルやアナログ・サイズの大小・スピードやトルクの違いなど用途に合わせたくさんの種類があります。
そこで今回は、ラジコン初心者向けに「サーボの種類と特徴」と「サーボの選び方」をご紹介いたします。
●すぐに見たい項目があれば下の目次から選んでください。
目次
サーボの種類と特徴
アナログとデジタル
サーボにはアナログサーボとデジタルサーボがあります。
デジタルサーボには内部にちっちゃなコンピューターが内蔵されていて、受信機からの指令をデジタル処理して作動します。
現在の主流はデジタルサーボになっていて国内メーカーだとアナログサーボは殆どラインナップされていません。
デジタルサーボのメリットは、
・強い電圧で駆動するので保持力が強い
・ニュートラルの精度が高い
・指令に対してきめ細かく制御できる
などがあります。
実車のハンドルで言えば、あそびが少なく「カチッとしている」感じですね。
デメリットとしては、全く同じサーボで比較するとデジタルの方が消費電力が多くなることです。
タミヤXBなどの入門用セットを使っていて、サーボだけランクアップしたら「走っている途中でステアリングが動かなくなる」などの症状が出る場合があります。
現在のRCカーは走行用のバッテリーからESC(アンプ)のBEC出力でサーボと受信機に電気を供給しています。
入門用セットについているESCだと、デジタルサーボで消費される電力に対して供給能力が足りなくなることがあるんです。
参考:ラジコンのアンプはどれを選べばいいの?「RCカー用ESCの種類と特徴」
タミヤのXBだとデジタルサーボが使えないものもあります。
説明書を読んでみてくださいね。
プロポ&受信機によってはハイレスポンスモード(ハイスピードモード)というものがあります。
デジタルサーボにすることでハイレスポンスモードで使用することができます。
アナログサーボをハイレスポンスモードで使用すると壊れるので注意してください。
使われているモーターの違い
サーボに使われるモーターには「コアードモーター」「コアレスモーター」「ブラシレスモーター」があります。
👆サンワ PGS-LH(ブラシレスモーター)
ブラシレスモーターのサーボは、
・保持力が強い
・消費電力が少ない
というメリットがあります。
ブラシレスモーターなら消耗しないのでは??というイメージですが、ギヤやセンサーなどが消耗しますのでメンテナンスがいらないわけではありません。
現在ラインナップが多いのはコアレスモーターを使用したサーボです。
大きさの違い
サーボは大きく分けて「スタンダード」「ロープロ」「ミニ」の3サイズがあります。
※飛行機やヘリのRCなどに使用する「マイクロサイズ」、1/5RCカーなどに使用する「ラージサイズ」もあります。
1/10電動RCカーではロープロサイズが使われることが多く、商品ラインナップも豊富です。
スピード型とトルク型
同じモーターとサイズで「スピード型」と「トルク型」の2タイプがラインナップされている場合があります。
速度 | トルク | |
PGS-XR (ハイスピードタイプ) |
0.09sec/60°(7.4V) 0.11sec/60°(6.0.V) |
17.3kg・cm(7.4V) 14.0kg・cm(6.0V) |
PGS-XB (ハイトルクタイプ) |
0.11sec/60°(7.4V) 0.14sec/60°(6.0.V) |
21.1kg・cm(7.4V) 17.9kg・cm(6.0V) |
一般的にはオンロードのツーリングカーやドリフトには「ハイスピード型」、走行中大きな負担がかかるオフロードやビッグタイヤのマシンには「ハイトルク型」を選びます。
ですが、
初心者はスピードが速すぎると操縦が難しくなることもあります。
お好みで選んでください♡
プログラマブルサーボ
プロポやパソコン、プログラムカードを使って動作特性を設定できるサーボです。
ハイボルテージ対応
「ハイボルテージ対応サーボ」は7.4VのリポバッテリーをBEC無しで直接電源に使えるものです。
先ほどの表を見ると、6.0Vと7.4Vで速度やトルクが違うのがわかります。
速度 | トルク | |
PGS-XR (ハイスピードタイプ) |
0.09sec/60°(7.4V) 0.11sec/60°(6.0.V) |
17.3kg・cm(7.4V) 14.0kg・cm(6.0V) |
PGS-XB (ハイトルクタイプ) |
0.11sec/60°(7.4V) 0.14sec/60°(6.0.V) |
21.1kg・cm(7.4V) 17.9kg・cm(6.0V) |
ただし「対応しています」というだけなので、今まで通りの電圧で普通に使用できます。
その場合(6.0V)のスペックになります。
金属製ギヤ、アルミケース
高級なサーボは内部のギヤや軸受けが金属で耐久性がアップしています。
またケースも樹脂ではなく放熱性が高いアルミが使われているタイプもあります。
樹脂ギヤ¥500 金属ギヤ¥3,000
カッコいいレーザー刻印が入っているのもアルミケースならでは。
サーボを使う時の注意点
サーボとプロポは同じメーカーじゃなきゃダメ?
プロポメーカーでは同社のサーボを推奨していますが、必ず同じにする必要はありません。
例えば、サンワのプロポにKOのサーボを使用しても問題ないです。
ただし、同じメーカーのプロポとサーボをセットで使用することでスーパーハイレスポンスモードを使用できたり、プログラマブルサーボをプロポから設定できる機能が使えたりします。
参考:ラジコンのプロポはどれを選べばいいの?「RCカー用プロポの種類と機能、設定時の注意点」
負荷をかけ過ぎない
タイヤがロックした状態でそれ以上にステアリングを切ったり、他のマシンと絡んだ状態で無理にステアリングを切ったりするとサーボに負荷がかかってダメージを与える原因になります。
エンドポイントを設定する時もサーボが唸らない位置にしましょう。
ハイトルクサーボセイバー
クラッシュの衝撃からサーボを守るパーツがサーボセイバーです。
RCカーのキットに標準で付いているものはソフトなものです。
そのため路面の抵抗に負けて「グニュっ」となり、ステアリングの操作性が悪くなります。
せっかくサーボをランクアップするなら、サーボセイバーもハイトルクタイプに交換しましょう。
ハイトルクサーボセイバーは各社から販売されていますが、タミヤならこれです👇
取付の時結構力がいりますよ♡
TT-02用のアルミサーボホーン付きセットもあります👇
競技用RCカーではサーボセイバー機能のないダイレクトサーボホーンを使用することもあります。
しかし、クラッシュの衝撃で簡単にサーボが壊れてしまうので初心者は使わない方がいいです。
シャーシへの取り付け
※初期設定のやり方はこちらをご覧ください👇
⇒ラジコンのプロポはどれを選べばいいの?「RCカー用プロポの種類と機能、設定時の注意点」
キット付属のサーボステーはプラスチックです。
これをアルミサーボステーに替えるとしっかりと固定できてダイレクト感がアップします。
その反面クラッシュでサーボの耳(ステーを取り付ける部分)が割れたり、サーボ自体に衝撃が伝わりやすくなります。
プラスチックステーの「微妙なたわみ」で操縦しやすい場合もありますのでお好みで調節してください。
TT-02の場合はTB-03右用を2つ使います👇
車が真っすぐ走らないのはサーボの故障かも!?
サーボの中にある「ポテンショメーター」という部品が劣化するとニュートラルの位置がズレるようになります。
シャーシ、タイヤ、サーボセイバー、プロポの設定等に問題がないのに真っすぐ走らない時はサーボの故障も考えられます。
買い替え?修理?
サーボはけっこう負担がかかる部品です。
例えクラッシュしなくてもたくさん走るほど消耗してきます。
安いサーボなら「ステップアップ」で買い替えればいいかもしれませんが、高級サーボは修理した方が安く済む可能性もあるのでメーカーに問い合わせてみましょう。
サーボの耳が割れてしまった場合はケースだけ交換できますよ。
樹脂ケース¥600 アルミケース¥4,500
初心者におすすめのサーボはどれ?
タミヤのXBシリーズでラジコンライフをスタートした方も多いと思います。
「そろそろ新しいプロポが欲しいな~」と感じているなら、これからもずっとラジコンを続けていくということですよね!
それならプロポはミドルクラスのセットがおすすめです。
サーボもまずは同じメーカーのものを揃えてはいかがでしょうか。
例えばサンワだったら「MT-S」か、できれば「MT-44」になります。
サーボはミドルクラスの「PGS-CL」が高性能のわりにお手頃価格です。
「PGS-CL」
速度:0.08sec/60°(7.4V)、0.10sec/60°(6.0.V)
トルク:16.6kg・cm(7.4V)、14.7kg・cm(6.0V)
コアレスモーター
ダブルプラベアリング軸受
メタルギヤ仕様
アルミヒートシンク装備
安いけど十分使える海外製品もあります
ラジコンに熱中すると必ず車の数が増えていきます。
その度に高価なサーボを買うのもちょっと大変ですよね💦
かと言って載せ替えるのも面倒です。
気軽に楽しむマシンなら安い海外製のサーボでも十分なことがあります。
注)ハズレもあります
まとめ
・サーボにはアナログとデジタルがある
・サーボもモーターにはコアード、コアレス、ブラシレスがある
・1/10電動RCカーならロープロサイズが主流になってきている
・サーボとプロポは同じメーカーが基本だけど、バラバラに買ってもOK
・負荷をかけ過ぎないように注意
入門用セットのプロポとサーボをランクアップすると車の動きが激変しますよ。
「あれ?急に上手くなったんじゃね?」って感じです。
用途に合わせてピッタリのサーボを見つけてくださいね。
屋外でラジコンを楽しむなら紫外線対策を忘れずに♡👇
→紫外線ヤバい!UVケアで若さを保て!メンズ日焼け止めおすすめ5選
Amazonでラジコン&ラジコンパーツを買うならAmazonプライム会員が絶対お得!