今回ご紹介するのはラジコンを作るために必要な道具です。
よく使う工具はだいたい決まっていますが、制作するキットによって多少変わります。
メーカーからは色んな工具がラインナップされていますが、その中でも「絶対必要なもの」と「無くてもいいけど、あったら便利なもの」があります。
「買ったけどあんまり使っていない…」となったら勿体ないです。
とりあえず説明書に書かれている道具を揃えておきましょう。
今回はラジコン初心者向けに「RCカーを制作する時に最低限必要なもの」を中心にご紹介していきます。
※すぐに見たい項目があれば下の目次から選んでください。
目次
シャーシ(車体)を組み立てる時に必要なもの
まずはラジコン入門者にもおすすめの「タミヤTT-02」を例にして必要な道具を見ていきます。
・+ドライバー(大)
・+ドライバー(小)
・ラジオペンチ
・ニッパー
・ピンセット
・クラフトナイフ(カッター)
・瞬間接着剤
・はさみ
特に+ドライバーはだいたいどのご家庭にもある気がします。
+ドライバー
もしも+ドライバーが無いという場合はタミヤの「RCツール8本セット」が便利です。
・+ドライバー「大」「小」
・マイナスドライバー
・ボックスレンチ「5.5㎜」「7㎜」
・六角レンチ「1.5㎜」「2㎜」「2.5㎜」
・脱着式のグリップ
がセットになっています。
キットには六角棒レンチと十字レンチが付いています。
でも精度が悪くてちょっと使いずらい💦
「RCツール8本セット」は精度の高い工具と握りやすいグリップで使いやすいですし、ケースがスタンドになっているのでコンパクトに収納出来ます。
机の上がすっきりした状態で作業できるので”ドライバーが行方不明”になることもありません。
👇そしてこんな使い方も
オイルダンパーを組み立てる時のスタンドとしても代用できます。
ラジオペンチ
登場回数はかなり少ないです。
👇TT-02だと4回パチンとするくらいでしょうか。
かと言って無いと困る工具です。
TT-02はオイルの入っていないダンパーですが、この先オイルダンパーにグレードアップする場合、ダンパーシャフトの組み立て時にも活躍します。
ラジオペンチは色んな種類があります。
👆オレンジの薄汚れた方が通常サイズで、青い方はミニサイズです。
👇先が曲がっているタイプ
👇これはノンスクラッチラジオペンチです。
つかみ部が特殊樹脂になっているラジオペンチです。
つかむ物を傷つけにくいので、ダンパーシャフトの組み立てなどで活躍します。
色々紹介しましたが、なんだかんだで普通のラジオペンチが1つあれば十分です(笑)
ニッパー
ニッパーはプラスチックパーツを切り離す時や、ナイロンバンドを切る時に使います。
ニッパーで大まかに切って、カッターで「バリ」を削るとキレイになります。
私のはグレーですが、限定品はカラーが可愛いですよ。
ピンセット
ピンセットは無くても大丈夫ですが、細かいパーツをつまんだり、ボディのデカール(シール)を貼る作業で重宝します。
ピンセットが見当たらない時はさっきのミニラジオペンチで代用しています。
瞬間接着剤
主にタイヤとホイールを接着する時に使います。
参考:RCカーのタイヤの選び方「ツーリングカーのタイヤ・インナー・ホイールについて」
タミヤならこちらです👇
ここまではTT-02の説明書に沿って紹介してきましたが、次はTA07PROの説明書をチェックしてみましょう。
・六角レンチ(1.5㎜、2.0㎜、2.5㎜)
・ピンバイス(ドリル刃2.5㎜)
・ヤスリ
TA07 PROはミドルクラスのマシンなのでTT-02とはビスが違ったり、専用工具で加工が必要(ちょっとだけ)になります。
六角レンチ
TA07PROは「+頭のビス」だけでなく「六角頭のビス」を使用します。
👇こんなやつ
ですので、六角レンチが必要になります。
さっきご紹介した「RCツール8本セット」なら全て揃っています。
先端部分がチタンコーティングされているので硬くて精度が高いです。
滑らかになっているのでビスの頭に「スッ」と入り、抜けもスムーズなのが特徴ですよ。
その分値段は高めです。
※見た目は同じでも3サイズあるのでご注意ください。
全てのビスが六角頭ではないので「+ドライバー」も必要です。
ピンバイス
ピンバイスは「ちっちゃいドリル」のような工具です。
手動ですけど…
👇こういうところで使います。
あまり出番はありませんが無いと困る工具です。
タミヤ製は切れというか、穴の開き易さ?がとってもいいです✨
さらにドリル刃が必要です。
ヤスリ
ヤスリもあまり使う部分はありませんが、下の図のように不要部分を切り取って綺麗に仕上げるために必要です。
また、パーツを取り付けたけど「どうも動きが渋いな~」という場合も少しだけヤスリで削ってあげるとスムーズになります。
ボディを作る時に必要なもの
クリアボディの塗装にはポリカーボネートスプレーが必要です。
説明書通り作るならマスキングテープが付属していますので、順番通りにハサミでカットして貼っていきます。
必要な道具は、
・ハサミ(プラスチック用)
・カッター
・モデラーズナイフ(アートナイフ)
・コンパスカッター
・ボディリーマー
といった感じです。
ハサミ(プラスチック用)
マスキングテープやデカール(ステッカー)は普通のハサミやカッターで切ります。
ボディの曲線部のカットには先の曲がっているハサミが使いやすいです。
と言いながら、
私は殆どモデラーズナイフだけでボディをカットします。
→RCカーボディの切り取り方「ラジコンボディは指でパキンッ!」
モデラーズナイフ(アートナイフ)
手芸や工作用のナイフ?カッター?です。
切れ味が非常に良いのでボディのカットラインを「スーッ」となぞって、あとは手で「パキッ」と折る感じです。
フェンダーの曲線もこれで行けちゃいますよ。
→RCカーボディの切り取り方「ラジコンボディは指でパキンッ!」
多分タミヤとオルファは同じものですが、オルファの方が安いです。
「フェンダーの曲線は心配だな~」と言う方はコンパスカッターを使う方法もあります。
コンパスカッター
綺麗な円が切れるカッターです。
こちらもフェンダーの曲線に合わせて何度かなぞってから手で「パキッ」と折る感じです。
価格もそんなにしません。
ただし、タミヤボディは真円ではないので使えない可能性が高いです。
※タミヤ製ボディは真円でない場合が殆どです。
ボディリーマー
簡単そうで意外に大変なのが「ボディの穴あけ」です。
シャーシに取り付けるための4つの穴や、サイドミラーやウイングを取り付けるための穴をあける必要があります。
タミヤの「RCボディリーマー」は軽い力でも簡単に穴が開けられます。
メモリが付いているので「やっべ、大きくなりすぎた💦」となりません。
電動ドリルやインパクトをお持ちならドリル刃のセットを買った方が安いかもしれません。
ただし仕上がりは専用品であるボディリーマーの方がキレイです。
ちなみに、もう少しお手頃価格で手に入る「テーパーリーマー」という工具でも代用可能です。
ただし使い勝手は少し悪いです。
やはり専用工具は使いやすいです👇
その他のRCカー用工具&アイテム
パーツクリーナー、キムワイプ
油汚れを落とす「パーツクリーナー」と、それをふき取る「キムワイプ」があると便利です。
ダンパーオイルやデフオイルがこぼれたり、グリスがくっついたりしますからね。
タイヤとホイールを接着するときの脱脂にも使います。
どちらもホームセンターで購入可能です。
※タミグラやタミチャレの会場では「タミヤ製のパーツクリーナー以外禁止」となっていることもありますのでご確認ください。
モデリングドリルチャック、ビス穴タップ
先端の部分が3㎜ビス穴タップです。
本体の部分がモデリングドリルチャックです。
プラスチック部品に3㎜のビス穴加工をするための道具です。
ビス穴加工しておくことで、軽い力でビスを締めることができるようになります。
ビスの頭をなめることもなくなりますし、分解整備を繰り返した際のビス穴の耐久性もアップします。
モデリングドリルチャックがすごくゴツイです。
私の中では一番の神アイテムです♡
→タミヤ 3㎜ビス穴タップのレビュー「ネジをなめない為の便利工具」
ちなみに、ビス穴タップは「小型タップホルダー」に取り付けて使うことも可能です。
使い勝手はあまりよくありませんがコンパクトです。
アジャスターレンチ
固くて手間のかかるアジャスターのねじ込み作業が小さな力で出来るようになるアルミ製のレンチです。
👇こういうのを作る時に活躍します。
ノギス
長さを測る道具です。
でも…
Eリングセッター(2mm)
その名の通り、2㎜のEリングを付けたり外したりする道具です。
2㎜のEリングはダンパーシャフトで使います。
ミニラジオペンチでやった方が速いと思います。
ボールデフセッティングプレート
ボールデフの締め込み具合をチェックする道具です。
こんな感じにセットして、ギヤの部分を手で回してみて「滑らないか」チェックします。
スタンドが付いているのでデフの組み立ての時に便利なアイテムです。
ターンバックル用レンチ
ターンバックルシャフトの中央部を回すのに便利な工具です。
こんな感じ👇
キャンバー調整をしたり、ステアリングワイパーの長さを調節する時に使います。
組み立て時にも使えますが、無くても問題ありません。
私の使っているものは短いタイプですが、現在はTRFシリーズの長いタイプが一般的のようです。
キャンバーが調整できないマシンなら要らないかな~という感じです。
まとめ
ラジコンの組み立てに必要な道具はたくさんあります。
「それが無いと作れない」
「無くてもいいけどあったら便利」
というものがあるので、まずは最低限必要な道具だけ揃えておけばOKです。
あまり頻繁に使わない道具は持っている人に借りたり、共同で購入してもいいのではないでしょうか。
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