今回ご紹介するのはツーリングカーのタイヤです。
硬さも色々あるし、中身も何種類もあるし🐾
インディ君それはたい焼きです。
今回のテーマは「タイヤ」。
黒くて丸いやつ。
RCカーのタイヤと一口に言っても、オフロードからオンロード・ドリフト、MシャーシからDDカー、ビッグスケールまで種類は様々です。
👆タミヤF104用のスポンジタイヤ
参考:タミヤ1/10RCカー「フェラーリ312T3」ってどんなマシン?(F104Wシャーシ)
👆ドリフト用の樹脂製タイヤ
参考:ラジドリの始め方~超入門編~「ラジコンでドリフトを楽しんじゃえ!」
👆ダイナヘッドなどに使われる直径110mmの大径タイヤ
参考:タミヤ1/18 ダイナヘッド6×6(G6-01TRシャーシ)が色々凄い!
今回はその中でも「1/10ツーリングカーのタイヤ」についてご紹介いたします。
●すぐに見たい項目があれば下の目次から選んでください。
目次
キットについてくるタイヤは?
例えば入門用マシンであるタミヤTT-02には、「レーシングスリックタイヤ」「レーシングラジアルタイヤ」というインナーの入っていないナロー26㎜幅のゴムタイヤが標準装備されています。
👇TT-02の説明書抜粋
このタイヤは空き地や駐車場などの土埃が浮いているような低グリップ路面で走らせやすいタイヤです。
キットに付属しているフリクションダンパー(オイルの入っていないダンパー)との相性も考えられています。
じゃあサーキットで練習したりレースに参加する場合はどれを選べばいいのかな??
あと「ナロー」とか「インナー」とかの用語もよくわからないから宜しく🐾
ツーリングカーのタイヤには24㎜幅と26㎜幅がある
現在のツーリングカー用タイヤは24㎜と26㎜のものが主流で、特にレースでは24㎜のタイプが使われるのが一般的です。
24㎜幅 → ミディアムナロー
26㎜幅 → ナロー
と呼びます。
ちなみに「ミディアムナロー」と「ナロー」では幅だけでなく、外径の大きさも違います。
「ミディアムナロー」の方が「ナロー」よりも外径が2~5㎜くらい小さいです。
単純にタイヤの外径だけで比べると、
外径が大きい → 最高速が伸びる
外径が小さい → 加速が良くなる
となります。
レースでは24㎜幅のミディアムナローが主流
現在市販されている殆どの競技用高性能タイヤは24㎜幅のミディアムナローです。
👆タミヤ ファイバーモールドタイヤ GP-A(24㎜)
じゃあナロータイヤは出番ないじゃん🐾
◆ コースによっては「ナロー」の方が合っている場合も??
タミグラなどの特設コースでは、ナロータイヤであるOP.224 M2スリックタイヤがベストマッチすることがないわけではありません。
でもミディアムナローの中から対応できるものを選べばいいので、あえてナローを使わなくてもいいかも。
スリックタイヤとラジアルタイヤがある
タミヤのツーリングカー用タイヤには溝付きの「ラジアルタイヤ」と溝なしの「スリックタイヤ」タイプがあります。
👇ミディアムナローレーシングラジアル
👇ミディアムナローレーシングスリック
一応「埃の浮いた路面や凹凸のある路面ではラジアルの方がグリップする」ということになっています。
綺麗な路面なら殆どの場合スリックの方がグリップします。
(本当のことはわかりません)
ちなみに「ラジアル」と「スリック」を比べると、「ラジアルタイヤ」はトレッド面がラウンド(中央が盛り上がっている)形状なので若干外径が大きくなっています。
◆トレッド面 … 路面と直接接する部分
👆※ちょっと極端なイメージです
ちなみにタミヤチャレンジカップでは、レギュレーション(ルール)でレーシングラジアルタイヤが指定されているクラスがあります。
→5本スポークホイール白 接着済みラジアルタイヤ4本 24mm・オフセット0 タミチャレ公認タイヤ タミヤ 47302
サーキットで性能を発揮するハイグリップタイヤ
👆これはタミヤのファイバーモールドタイヤです。
見た目は先ほどのミディアムナローレーシングスリックに似ていますがサーキットやレースで使用するためのハイグリップタイヤです。
モールドインナーを組み合わせて使用します。
ハイグリップタイヤならどこでもグリップするような気がしますが、空き地や駐車場などの土埃が浮いたような路面では性能を発揮できません。
ハイグリップタイヤには適正な路面温度がある
ハイグリップタイヤには適正な温度域があります。
例えば、ソレックス ツーリングカー用タイヤ 24mm ベルテッド スリックタイヤでは、
種類 適合温度 路面状態
20R 0℃~20℃ 非常に冷たい
24R 0℃~24℃ 冷たい
28R 5℃~30℃ やや冷たい
32R 10℃~40℃ 温かい
36R 20℃~55℃ 熱い
40R 30℃~60℃ 非常に熱い
という感じになっています。
タミヤのタイヤでは「OP.705 ファイバーモールドタイヤB3」が超高温で威力を発揮します。
「OP.1293 ファイバーモールドタイヤ GP-A」は比較的幅広い温度域に対応していてグリップも高いタイヤです。
他に「OP.433 ファイバーモールドタイヤ ミディアムナローA」というのもありますが、あんまり使わないかな~という感じです。
路面別に設定されたタイヤもある
例えばタミヤの「OP.1256 ファイバーモールドタイヤC」はカーペット路面で良好なグリップを発揮するタイヤです。
カーペット以外だとエンジンカーが走っていてオイルをたくさん含んでいる路面にも有効です。
ハイグリップタイヤにするならダンパーとスプリングを交換しよう
入門用のTT-02だと標準でオイルの入っていないダンパーに銀色の硬いバネが付いています。
このダンパー&スプリングだとハイグリップタイヤとのマッチングが悪く操作性が悪化してしまいます。
参考:TT-02に最低限必要なオプションパーツは?コレがあればサーキット走行を存分に楽しめるよ
タイヤのインナーとは?
RCカーのタイヤには空気を入れることができません。
空気のかわりに入れるのが「インナー」というアイテムです。
👇OP.582 モールドインナーミディアムナロー・ミディアム
インナーには大きく分けて「スポンジインナー」と「モールドインナー」の2つがあります。
キットに付属するようなタイヤには「スポンジインナー」、競技用のハイグリップタイヤには「モールドインナー」を使います。
インナーの硬さでグリップ特性を変える
さらに「モールドインナー」は硬さが選べるようになっています。
タミヤのモールドインナーミディアムナローだと、
・ソフト
・ミディアム
・ハード
の3種類があります。
一般的にはグリップの低い路面ではソフト、グリップが高すぎる路面ではハードを選びます。
中間がミディアムです。
迷ったらミディアムでいいんじゃないかな~♡
同じ硬さでも製品によってばらつきがある
例えば、タミヤのモールドインナー「ソフト」を何セットか購入したとします。
同じ「ソフト」ですが、中には「いい感じのソフト」「ソフトだけど…なんか違う」というものがあります。
ミディアムナロー用(24㎜)とナロー用(26㎜)があるので注意!
最近はあまり見なくなりましたが、ナロー用(26㎜)用のモールドインナーも同じ売り場にあるかもしれませんので間違わないように注意してくださいね。
ツーリングカー用のホイール
ここまでタイヤ、インナーと来ましたが最後はホイールです。
ホイールで一番よくわかる違いは、5本スポーク、6本スポーク、メッシュ、ディッシュなどの見た目です。
他には「幅」「オフセット」「リブの高さ」などで走りの特性が変わります。
ホイールにもミディアムナロー用(24㎜)とナロー用(26㎜)があるので注意!
もちろんホイールにもミディアムナロー用(24㎜)とナロー用(26㎜)がありますので間違えないようにしましょう。
ホイールのオフセットとは?
👆ホイールに「OFFSET+2」って書いてありますよね?
RCカーの場合、ホイールのオフセットは外側にどのくらい出ているかという数値です。
±0が基準で1㎜出ていれば「+1」です。
実車とは逆ですね♡
ホイールのデザインによってオフセットが違うので悩ましいところです。
ハブの厚みやスペーサーで調節しましょう。
リブの高さでグリップ特性が変わる
RCカーのホイールの外周には補強のためのリブが付いています。
このリブの高さによってもグリップ特性を変えることができます。
一般的にはリブが低い方がグリップが上がる傾向にありますが、「引っ掛かり感」が出ることもあるのでリブが高いホイールを好む人もいます。
色々見比べてくださいね♡
タイヤとホイールは確実に接着する
👆の説明のように、タイヤとホイールは瞬間接着剤で接着します。
◆ 確実に接着させるには?
1.パーツクリーナーで接着面をしっかり脱脂する(タイヤとホイールの両方とも)
2.細いノズルで慎重に接着剤を流し込む
3.確実にくっつくまでしっかり押さえておく(ゴムバンドでもOK)
タイヤの接着はとにかく慎重にやるのがコツです。
新品のタイヤのトレッド面に接着剤が付いたら最悪です。
👇タイヤ接着アダプターも販売されています。
※結局は手作業なので、アダプターを使ったからと言って簡単にできるわけではありません
~「やけにスピンするな」と思ったらタイヤをチェック~
マシンの挙動がおかしかったり、やたらとスピンしそうになる時はセッティングを見直す前にタイヤをチェックしましょう。
接着が取れていることがけっこうあります。
上級者でも案外見落とすことも多いです。
なんか変な時はタイヤの異常をチェック☑
結局ツーリングカーにおすすめのタイヤはどれなの?
走らせるステージ、季節(温度)によって最適なタイヤは違います。
ですので「このタイヤがおすすめ!」というものはありません。
キット標準タイヤからステップアップするなら
TT-02のキットやXBに装着されているタイヤからのステップアップなら、「SP-1023タミヤ ミディアムナローラジアル」がおすすめです。
スポンジインナーが付いていて価格的にもお手頃ですし、どんな路面でもそこそこグリップします。
ホイールもミディアムナローですよ~
お間違いなく!
タミヤチャレンジカップの指定タイヤにもなっていますしね。
まずはこのタイヤで練習しまくるのはいかがでしょうか?
サーキットによって推奨タイヤがある
「とにかく速く走りたい」「ベストラップを狙う」という負けず嫌いな人はそのサーキットごとに推奨しているタイヤに合わせましょう。
あとはインナー(とホイール)でグリップ特性の味付けをする感じです!
特に決まっていない場合はサーキットのオーナーさんや常連さんに「どのタイヤがいいですか?」と尋ねてください。
必ず教えてくれます。
あっ、
アドバイスしてもらったら、ちゃんとお友達にも教えてあげましょうね。
自分だけハイグリップタイヤをつけて
「友達を出し抜いてやろう」
とか考えちゃダメですよ。
まとめ
・タイヤ、インナー、ホイールにはミディアムナロー(24㎜)とナロー(26㎜)の幅があるので要注意
・キット標準タイヤからのステップアップなら「SP-1023タミヤ ミディアムナローラジアル」がおすすめ
・タイヤの性能を上げるならダンパー&スプリングも見直す
・それぞれのサーキットに合ったタイヤはお店の方や常連さんに教えてもらう
走らせるステージや目的に応じたタイヤを選んでくださいね。
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